賢く生きるための哲学者デッキ
複数の哲学者の主張をセットにして
カードゲームのデッキのようにする試み
■ ソクラテス「無知の知」「問答法」
無知の知
知ったかぶりしない 知らないということをちゃんと認めよう
自分を戒める言葉だったり、ならば知ろうというモチベーションになる言葉
決して他人に対して「無知を知れ」とか言ってはいけない
問答法
相手に問いを投げかけることで考えを引き出したり導いたりする方法
相手が納得したところで問いをやめればコーチング
相手が答えられなくなるまで問いを続ければ論破
野党が与党を追い詰めるために質問攻めにするのもこの手法らしい
悪用厳禁 ソクラテスは周囲を論破しまくった結果、恨みを買って死刑になった
■ カント「純粋理性批判」
神の存在とか死後の世界とか人間の認識の外にあるものは考えても結論出せない
カントの哲学は難解で全部を理解する気にはなれないんだけど
人間が頭の中だけで考えたものは結論が出せないから考えるだけ時間の無駄
という発想はシンプルに生きるのに都合のよい解釈
■ ニーチェ「超人」「畜群」
一般大衆は、負の感情で群れになって何かと足を引っ張ってくるけど
それに屈しないで自分の意思で行動する人こそが超人
今風に解釈するなら
ネットの言うことは真に受けず自分の思うところを為せ
というところだろうか
一般大衆のことをニーチェは畜群(家畜の群れ)と言って罵っている
畜群の連中が求めるものは生活の保証、平安、快適、安楽という幸福で
この連中にとっての教養は平等とか同情で、苦悩は除去されるべきものと考えている
これって牧場の家畜と同じでしょ、成長がないねってニーチェは痛烈に皮肉した
さらにニーチェによると
畜群はその群れから逃げ出そうとする者を追いかけ、角で突き刺す
とのこと
これはそのまま現代のネット炎上に当てはまるように思える
今のネット社会で賢く生きるためにはニーチェを学習するとよさそうだ
■ 雑なまとめ
ソクラテス「知ったかぶりするな」「相手の考えを引き出せ」
カント「結論の出ないことを考えるのは時間の無駄」
ニーチェ「大衆の意見なんぞに流されず、自分の意思で行動しろ」